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さまざまな歴史の荒波に揉まれながらも、独自の琉球文化を守ってきた沖縄。
今回は、そんな沖縄のお墓や習わしについてご紹介します。 |
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| 一族が共同で使う、大きなお墓 |
| 世界でも有数の美しいエメラルドグリーンの海、赤瓦の屋根が異国情緒を漂わせる町並み、そして人々のこころを伝える島唄。固有の風土と文化を持つ沖縄は、葬儀に関することもまた独特です。 |
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| たとえば、檀家制度のない沖縄では、お墓は寺の境内に建てる小さなものではありません。近年では、家族単位の墓もありますが、一族(門中)の意識が強いこの地方では、同族単位のお墓、門中墓が一般的です。丘陵地に広いスペースを取ってつくられるこの墓の形も、ユニーク。亀甲墓は、墓の前の庭ばかりでなく内部も広いため、戦時中は人々の避難壕にもなりました。
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誇り高き琉球王朝のシンボル首里城
沖縄の青い空に朱色が映える
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| また葬儀も、かつては沖縄ならではの方法が取られていました。埋葬と洗骨の二度の葬儀を行う「二回葬」です。 |
| 洗骨とは、埋葬した遺体が朽ちるのを待ってから、数年後に取り出して、骨を洗い清めること。洗骨された骨は木製や陶製の骨壷に移し替えて、再び墓に戻します。現代では火葬することが多いため、洗骨はほとんど行われなくなりました。 |
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| 墓の前で、賑やかに |
お墓は、ときに家族や親戚が集う場にもなります。沖縄本島からさらに南に下った八重山諸島の地域では、旧暦の正月十六日、「十六日祭」という祭を行います。この日は、家族みんなで朝から墓の前に集まり、車座に座って食べたり飲んだり、ときには三線(さんしん)の音に合わせて歌ったり踊ったりするのです。
興味深いのは、その際食べるお料理。一般的に葬儀や法事の際には、肉や魚などの生き物を使わない精進料理を食べる地域が多いもの。
ところが、沖縄の島々では肉や魚の料理を供するのが良いとされ、この八重山の地域でも、かつては死者が出るとまず牛か豚を屠ったほど肉料理は大切にされているのです。
十六日祭には、この肉料理や魚料理を詰め合わせたお重をまず墓前に供え、さらにそこに居合わせる人々も供えたものと同じものをいただきます。
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| いま生きている人も亡き人も、同じものを食べ一緒に楽しみたい。そして、お墓のなかの人にも現世と同じ楽しさを味わってもらいたい。十六日祭には人々のそんな願いが込められているのでしょう。 |
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| 訃報広告にも見られる共同体意識 |
| 親族単位で墓を持つ沖縄の人々の一族共同体意識は、実は意外なところにも反映しています。沖縄で新聞を見てまず驚くのは、沖縄タイムスや琉球新報といった地元の新聞にズラリと並ぶ訃報広告。ここでは、多くの一般家庭が地元の新聞に死亡広告のお知らせと告別式の日時を載せた広告を掲載します。しかも、目を引くのはその広告に喪主だけでなく家族や親戚故人の曾孫や配偶者、さらには海外に住んでいる親戚や友人の代表者までもが名を連ねること。訃報広告を見れば一目で故人の繋がりが分かるのです。 |

沖縄では、アカバナーと呼ばれるハイビスカス
昔は花汁で髪を洗った
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親から子へ、子から孫へ、そして孫から曾孫へと、代々継承していく沖縄のお墓。人々はそのお墓と共に、自分たちの家族への愛や沖縄の文化への誇りも大切に受け継いでいるのかもしれません。 |
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