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日頃、何気なく行っている焼香には、実はどんな意味があるのか。本当はどのように行うのがいいのか。焼香について再考します。
 日本に香が伝わったのは、仏教伝来とほぼ同じ頃だと考えられます。なかでも、焼香は、仏が住んでいる浄土の"なんともいえない香りを含んだそよ風が漂うさま"を目のあたりにするためのもの。その香りは隅々まで広がり、すべての人に平等に行き渡るので、仏の慈悲を讃えるためのものともいわれます。
 しかし、焼香に対する考え方は、宗派によって異なります。たとえば、浄土真宗では、焼香はあくまでも自分自身の心身を清めるためのもの。そのために、他の宗派のように、右手でつまんだ香を額にいただくことはしません。
 回数にしても、真言宗や日蓮宗は通常三回ですが、天台宗や浄土宗、臨済宗、曹洞宗などのように、特に決まりはないところも。また、一般的に焼香というと仏教だけのものと考えがちですが、キリスト教にも献香があり、カトリック教会やルーテル教会では行われることもあります。
 では実際に、葬儀の場ではどのように焼香したらいいのでしょう。まずひとつ考えられるのは、そのとき葬儀を行っている宗派を尊重し、その作法に合わせる方法。そしてもうひとつは、信仰の自由に基づき、自らが信じる宗派の作法に合わせる方法。
 焼香の意味を理解し、仏あるいは故人に礼拝する気持ちを持つ。そして、こころを込めて行う。たとえ、宗派にこだわりのない自分流の焼香であっても、大切なのは気持ち。回数などを、あまり気にする必要はないのかもしれません。



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